ROPÉ mademoiselle バイヤー&コンセプター 目木葉月 / Hazuki Meki
おうちで何をして過ごしていますか?気分をポジティブにする、おうちでの過ごし方のアイディアについて教えて下さい。 ー
ー私は「食」に関することが好きなので、週末は料理や乾物づくりをして過ごしています。
昨年、メキシコ南部のオアハカへ、一人旅に行きました。
思いつきで料理教室にも行き、そのときに教えてもらったメキシコ料理の魅力にはまりました。
メキシコ料理に欠かせないのは、辛み成分。何種類ものチレやチポトレなどの唐辛子を使いますが、乾物と生の唐辛子をミックスさせてつくる味の深みに感動しました。
「乾燥させる」という手法から生まれる味の凝縮や料理のアクセント、出汁としての旨味など、この旅をきっかけに乾物への興味も広がり「食」への探求心は尽きません。
本格的なタコス作りをしました。
タコスの生地からソースまで、すべて手作りしました。とても達成感があります。
トルティーヤプレスで生地を伸ばす。
焼き上がった生地はこのような感じです。
焼き上がった生地に、野菜やお肉、コリアンダー、特製ソースなどをのせて、いただきます。
青唐辛子とシイタケを干しました。変色を防ぐために、日陰で干すのがポイントです。
リラックスコーデや、ワンマイルウエアなど、気分を上げる「おうちコーデ』アイディアを教えてください。 ー
ルーズフィットサイドスリットTが最近のお気に入りです。
袖丈が短めなので、作業するときにも気にならず、快適に着ることができます。
また、今年らしいたまご色のカラーがシンプルながらも1枚で決まり、気分も上がります。
ー「いま」と「これから」に思うこと、教えて下さい。
私の仕事は買い付けを主にしたり、ブランドの方向性をどうするかを考えていく事です。
企画やMDの方たちとのモノづくりに携わり、一緒に検討をしたりしています。
今はほぼ在宅で過ごしていますが、スーパーに行くときや、気分転換に花を買いに行くなどで数百メートルくらいの家からお店までの間は、自転車には乗らずに歩いて考えるようにしています。
コロナが落ち着いたり、またはコロナと向き合った世の中になったときに、私は何ができるのだろうと考えます。コロナの拡大が収まり外出自粛が解け、経済活動が戻ったとしても、きっと以前のような暮らしには戻れないかもしれません。
いまのような生活がベースとなり、より丁寧な衣食住の暮らしにフィーチャーした、モノ選びをする人達たちが増えると予測しています。
ファッションもトレンドには気持ちが向かなくなり、温故知新を大切にした、より本質的な物を求められる ようになるでしょう。
あまり遠出はせず、近場での活動が主になる、“都市部のローカライズ化”が進むはずなので、華美なモノ、コトよりも、今以上にインスタグラムなどのSNSでも丁寧な暮らしに映える、魅せれるようなモノ、コト需要になっていくのだろうと思います。
そう考えると、ミーハーなアイテムより、飽きのこない長く着回せるものがキーとなっていくと思うのです。
それらをブランドとして、どう提案していくのか、本質がどこなのか。これから変わっていく世の中に対応できるブランドになっていきたいと思っています。
私自身も柔軟な考え方を持ち、変化に対応していく力を今は身に着けていく時間だと思い、自分の好きなものだけにこだわらず、幅広く本やWEBで情報を集めながら、日々を過ごしていきたいとおもいます。